唐木仏壇KARAKI

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お仏壇・お仏具
唐木仏壇

銘木の風合いを
生かした
唐木仏壇

紫檀や黒檀といった銘木と呼ばれる木を使用しています。唐木仏壇の唐木とは、遣唐使が唐から持ち帰った珍しい材木というのがその名称の由来で、東南アジア産の銘木（紫檀・黒檀・鉄刀木(たがやさん)など）を指します。
唐木仏壇には先述の東南アジア産の銘木のほか、日本の貴重な銘木（欅・桑・屋久杉・槐など）も用いられます。近年良質の天然材は枯渇しており大変貴重となっています。

写真：仏壇

karaki butsudan

唐木仏壇の製造についてSTRUCTURE

構造

銘木を用いることが唐木仏壇の特徴ですが、すべて無垢材でつくられることは稀であり、基本的に芯となる木材の表面に厚さ5mm～7mm程度の銘木の板を貼り合わせる形でつくられます。この貼り合わせる加工を『練り』といい、芯材に対して練りの面が多くなるほど唐木仏壇の質は高くなります。
また、上記の練りの他、着色したもの、芯材に木目を印刷したもの、木目のシートを貼りつけたもの、突き板と呼ばれる天然材をごく薄くスライスしたものを貼り付けたものなどがあります。

白木着色
シート貼り
天然材杢貼り
前練り
二方練り
三方練り
四方練り
総無垢

唐木仏壇で
用いられる木材

紫檀

黒檀と並んで、お仏壇の材料として最高級品の材木です。硬い木質ですが、木肌は緻密なのが特徴です。正倉院の唐木細工の中では最も多く見られ、古くから珍重されています。
黒檀

紫檀と並んで、お仏壇の材料として最高級品の材木です。黒地に美しい木目が浮き出ることが特徴です。極めて硬いため耐久性に優れ、虫や菌に侵されにくい上、乾燥性が良いという点もあります。
インドネシアで産出されるものが最も有名です。
鉄刀木(たがやさん)

木材の重くて硬いさまが、まるで「鉄の刀のようだ」ということから「鉄刀木」の漢字があてられるように、硬く耐久性があります。また、柾目として使用する際に独自の美しい目が見られます。
マメ科の広葉樹で三大唐木の一つです。東南アジアが原産です。
シャム柿（黒柿）

黒い文様が表れる柿の木の古木を黒柿と呼びます。木質は重厚で、磨くと美しい光沢が出るという特徴があります。
ムラサキ科の広葉樹であり、中南米に生育します。
タモ (梻・櫤)

重厚で鞭製に富んでおり、辺心材の境目は明瞭で縮み目などの美しい木目が表れることがあります。
モクセイ科の広葉樹で日本の本州・北海道で産出されます。
屋久杉

木目が詰まっており、樹脂分が多いため腐りにくいことが特徴です。お仏壇に使われる木材の中でもっとも香り高いです。
スギ科の常緑針葉樹で、屋久島に自生し、樹齢1000年以上のものを指します。
欅（けやき）

明瞭で美しい木目と、耐湿・耐久性に優れていることが特徴です。
ニレ科ケヤキ属の落葉広葉樹で、国産広葉樹の中で第一の良材として古くから寺社建築などに用いられてきました。
槐（えんじゅ）

彫刻・細工もののほか、床柱や框（かまち）の建築材料として使用されてきました。
マメ科イヌエンジュ属の落葉広葉樹で、中国や日本で産出されます。
桑

心材の耐久性は非常に高く、緻密な年輪と美しい木目、そしてと磨くと光沢が出るという特徴から珍重されています。
クワ科クワ属の落葉広葉樹で北海道から九州に至るまで自生しています。