沿革COMPANY
HISTORY
三村松の歴史HISTORY OF MIMURAMATSU
-
1865
初代 三村屋 嘉助(かすけ)
慶応元年、当時台屋町と呼ばれていた現在の広島市南区京橋町に古くから住んでいた「三村屋」嘉助(かすけ)は、チギ屋町、現在の広島市中区堀川町で、副業としてお仏壇お仏具の商いを始めました。
-
1875
二代目 三村 元次郎(もとじろう)
二代目元次郎(もとじろう)の時代に、副業だったお仏壇お仏具の製造卸を本業としました。
“ほとけもと”と呼ばれた元次郎は、孤児を引き取って育てるなど社会奉仕家でした。以後、中興の祖となる三代目に引き継ぎました。 -
1916
三代目 三村 松次郎(まつじろう)
それまでの事業を拡大し、金仏壇の一大生産地として全国にその名を馳せる広島仏壇業界のリーダー的地位を確立しました。現在の株式会社『三村松』の社名は、この時代の『三村松次郎本店』の名前に由来しています。
-
1945
四代目 三村 繁己(しげみ)
時代は戦時下へと移り、1945年8月6日朝、広島に原子爆弾が投下され、原爆により店も自宅も全てを失いました。繁己は多くの職人さんたちの再興の願いを受けて逆境を発奮材料に気力を奮い起こし、ゼロからの再出発に立ち向かいました。それらの功績が認められ、伝統的工芸品産業功労者として通産大臣(当時)より表彰されました。
-
1970
五代目 三村 邦雄(くにお)
昭和45年(4代目繁巳 当時64歳)慶應義塾大学経済学部を卒業し入社。当時の高度成長期によるインフレの波に乗り、昔ながらの職人任せの製造方法を近代化に着手。一貫製造を目指し、昭和45年に広島工場、昭和47年卸センター5階建てビル新築、昭和48年鹿児島工場の操業を開始し、当時の「品不足」を一気に解消しました。
さらに、昭和51年からは岩国駅前店の開設、鹿児島工場増設、5階建て本社ビルを新築するなど、製造・販売・物流を拡充させました。これにより、それまでそのほとんどが職人による手工業だった仏壇製造業を、近代的な“お仏壇メーカー”へと飛躍的な転換を実現させました。
同年7月には28歳で社長に就任し、平成元年に社名を「株式会社三村松」に変更。寺町本店を開設し、その後も平成2年に宮崎工場建設、西条本店、楽々園本店開設など西日本一円に拠点を拡大しました。
平成16年には伝統的工芸品産業功労者・経済産業大臣表彰を受賞。観音物流センターを開設し全国各地への配送業務の円滑化を図り、平成18年にはモダンシリーズ専門店として立町本通り店、平成20年には備後地方初となる業界最大級の神辺グラン仏壇館、平成28年には本社隣へ和の工芸館を開設しました。
平成23年に広島宗教用具商工協同組合理事長、平成25年に広島経営同友会会長、平成30年に浄土真宗本願寺派全国門徒総代会会長に就任。また、平成25年より広島市立大学にて広島の産業と技術をテーマに講義を行い、令和4年で10年連続担当しています。 -
2002
六代目 三村 和雄 (かずお)
同志社大学商学部を卒業後、ソフトウェア開発会社を経て平成14年9月三村松へ入社。
情報システム部を立ち上げ、POSシステムを導入しこれまで経験に頼っていた製造・仕入から販売に至る商品の流れをシステムにより適切に把握・管理業務の合理化と効率化を果たしました。更にデータのクラウド化とタブレット端末の導入にも取り組み、データ共有の仕組みを構築するとともに、外出先からアクセスできる環境を整備し、より円滑な営業が行える体制を敷きました。
関連会社の社長を兼務し、海外工場の設立ならびに経営に携わり唐木仏壇やモダン仏壇の製造開発を始めました。
令和元年(2019年)、6代目の代表取締役社長に就任。
沿革HISTORY OF COMPANY
- 1865-1979
- 1980-2001
- 2002-2024
- 慶応元年 1865
- 初代 三村屋嘉助が本社現地(堀川町:旧チギ屋)にて創業
- 1875
- 二代目、元次郎
- 1916
- 三代目、松次郎 継承
- 昭和33年 1958
- 四代目 繁己が株式会社三村松仏壇店設立
- 1965
- 創業100年を迎える・中山工場建設
- 1970
- 五代目 邦雄が吉島工場建設
- 1972
- 卸センター5階建ビル 新築
- 1973
- 鹿児島第1工場および木工工場 建設
- 1976
- 岩国駅前店 開設
- 1977
- 鹿児島第2工場 建設
- 1978
- 吉島工場4階建ビル 新築
- 1979
- 銀山町配送部 新設
- 昭和55年 1980
- 本社5階建ビル新築
- 昭和56年 1981
- 四代目 三村繁巳が伝統的工芸品産業功労者・通商産業大臣(当時)表彰受賞
鹿児島第3工場建設
- 1984
- 三川町配送部新築
- 1986
- 鹿児島第5工場建設
- 1987
- 鹿児島第6、第7工場建設
- 平成元年 1989
- 社名を「株式会社三村松」に変更
製造卸部流通センター建設、寺町本店(寺町電停前)開設
銀山町配送部3階建ビル新築
- 1990
- 宮崎工場(宮崎県誘致企業)、鹿児島第8工場建設
- 1991
- 西条本店開設
- 1993
- 楽々園本店3階建ビル新築・開設
- 1995
- 鹿児島第10工場建設
- 1999
- 岩国駅前店移転、岩国本店開設
- 2001
- 呉本店開設
- 2002
- 八木本店新築・開設
- 2004
- 五代目 三村邦雄が伝統的工芸品産業功労者・経済産業大臣表彰受賞
- 2005
- 創業140周年を迎える
- 2006
- 立町本通り店(夢モダン館)を開設
- 2008
- 福山神辺グラン仏壇館(日本最大級)を新築・開設
- 2010
- 伝統的工芸品「四君子」が「日本伝統工芸士会会長賞」を受賞
- 2013
- 広島県伝統的工芸品フェスタinシャレオ開催 [実行委員長:三村邦雄(広島宗教用具商工協同組合理事長)]
- 2014
- 真宗大谷派(東本願寺)広島別院"明信院"様 設計・施工・お仏具納入
- 2015
- 創業150周年を迎える
寺町本店内にモダン仏壇コーナー"寺町モダン"開設
第22回全国伝統的工芸品仏壇仏具展において、「経済産業省商務情報政策局長賞」「(一財)伝統的工芸品産業振興協会賞」(2本)「中国経済産業局長賞」(2本)を受賞
浄土真宗本願寺派 免物(御本尊)御聖教(御文章・教本)取扱い指定店に指定される
- 2016
- 和の工芸館を開設
- 令和元年 2019
- 六代目 和雄 継承
- 2023
- 第25回全国伝統的工芸品仏壇仏具展において、伝統意匠部門・新デザイン部門の両部門で「中小企業庁長官賞」を受賞
- 2024
- 45年間連続金仏壇製造実績日本一を達成(宗教工芸新聞調べ)